自宅サーバ その2

NASOSの選定
前回、使用するハードウェアが HP ProDesk 400 G1 Mini PC に決まったところで、次はいよいよ NAS 用 OS を選ぶ段階です。
最近は「NAS 用 OS」と言ってもいろいろあって、それぞれ特徴や得意分野が違うようです。
ここではWEBでざっと調べた情報から使いやすそうなものをピックアップしつつ、特徴やメリット・デメリットを整理していきたいと思います。
候補は以下の通り:
- TrueNAS Core
→ 伝統ある FreeBSD ベースの堅牢な NAS OS。
高い信頼性と豊富な機能が魅力ですが、そのぶん学習コストはやや高め? - TrueNAS Scale
→ Linux ベースで、コンテナ・仮想化との親和性が高い新しい方向性。
柔軟性はありますが、Core に比べるとまだ発展途上感も。 - CasaOS
→ GUI を重視したシンプルな OS。
軽快で初心者向けですが、サーバー用途としての細かい制御には向かない部分も。 - ZimaOS
→ 最近注目されている新顔。
モダンな UI と直感的な操作性が売りですが、情報が少ないため裏側の安定性は未知数。 - OpenMediaVault
→ Debian ベースの定番 OS。
プラグインが豊富で柔軟、コミュニティも活発ですが、GUI はやや古風な印象。
なお、上記の中で CasaOS と OpenMediaVault については、少し立ち位置が違うかもしれません。
どちらも既存の Linux ディストリビューションをベースにしたフロントエンド的な存在で、いわゆる「専用OS」と呼ぶには少し語弊がありそうです。
https://www.truenas.com/
TrueNAS は、かつて少しだけ触ったことのある FreeNAS の後継とのこと。
調べてみると、現在は Core と Scale という、ベースの異なる2種類が存在しているようですが、Core はすでに開発終了となっており、今後は新しい Scale へ移行していく流れのようです。
実際にインストールして使用感を確かめてみたところ、やはり「NAS」としての側面が非常に強い、という印象を受けました。
RAID 自体は必須ではないものの、基本的にはそれを前提とした運用思想で設計されているように感じます。
ストレージ管理や信頼性に重きを置いているぶん、
あれこれサービスを追加して「ホームサーバ」として使うには、少し方向性が違うのかな、というのが正直な感想です。
https://en.wikipedia.org/wiki/OpenMediaVault
OpenMediaVault 名前自体はずいぶん前から知っていて、存在感だけは常に感じていました。
プラグインによる機能拡張・Docker や各種サービスも後から必要に応じて追加できる柔軟さがあるようです。
やはりGUI はやや素朴で古風に感じます。

CasaOS は、先に触れた OpenMediaVault とは真逆と言っていいほど、シンプルでおしゃれな GUI が印象的です。
実際、機能面も必要最低限に割り切られていて、できることはターミナルの呼び出し、ファイル共有、そして Docker コンテナによる App の追加・削除管理が中心。
ストレージ管理や RAID 周りは、基本的に土台となる OS 任せという、かなり思い切った構成になっています。
必要な機能はすべて App で組み上げていく。
それでもどうしても痒いところに手が届かなければ、土台側の Linux で対応する。
そんなスタンスなのだと思いますが、これはこれで十分「アリ」だと感じました。

一方の ZimaOS について。
ZimaCube や ZimaBoard といったハードウェア製品向けの OS として提供されていますが、OS 自体は無料で利用可能です。
CasaOS をベースに作られた、いわゆる「OS」と呼べる存在になります。
CasaOS の使いやすさや思想を引き継ぎつつ、
ストレージ管理やネットワーク設定といった基本機能を統合。
基本的には GUI だけで完結できる、かなりユーザーフレンドリーな仕上がりになっているようです。
結局どれを選んだのか
さて、いろいろと調べて触ってみた結果、
「で、結局どれを選んだのか」という話になりますが──
今回は CasaOS を選ぶことにしました。
ストレージ管理をがっちり固めるよりも、
まずは気軽に触れて、必要なものを必要なだけ積み上げていける。
そんな CasaOS の割り切りの良さが、今回の用途や気分には一番しっくりきた、というのが理由です。
次回は、実際にどんな用途で使うのか、そしてどんなサービスを載せていくのかを、じっくり考えていきたいと思います。
つづく











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